K-67.慶應通信、入学後38ヶ月目(2024年大学入試共通テスト 世界史B を解いてみた)

K.慶応義塾大学 通信教育課程

 慶應義塾大学 通信教育課程(以下、「慶應通信」)卒業を目指し、その学びを書きとめる当ブログ、今回の記事は慶應通信で史学を学ぶオッサンが大学入試共通テストに挑んでみた、の書きとめです。

本記事は、

  • 2024年大学入試共通テスト 世界史B の受験結果
  • 2024年大学入試共通テスト 世界史B の感想戦
  • 入学後38ヵ月目の振りかえり&39ヶ月目ToDo

の3本を書きとめて参ります。

 私は慶應通信 文学部 第2類(史学)で学ぶ40代中年オヤジ。平日はサラリーマン、休日は大学生。人の倍の人生を楽しんでいます。

 今回の書きとめは、2024年大学入試共通テストを解いてみた感想、です。

 少し前のことになります。今年8月、夏期スクーリングの受講時に知り合った方から、こう言われました。

 「あなた、第2類(史学)専攻なんですか?難しいですよね?私、1科目だけ第2類のテキスト科目を受講してみたんですが、レポートも科目試験も何回もダメで、最後は大学受験参考書を何回も読んでやっと単位を取得できました」

 その方は第3類(文学)の専攻でした。私は「他の類の単位を1科目分だけ取得するために、そこまで情熱を傾けられることは凄いことではないですか?」と回答しました。と、同時に(そういえば今の私が大学受験レベルの歴史科目試験を受けてみたらどれくらいのレベルなのだろう?)という考えが浮かびました。

 ということで実践してみた、というのが今回の書きとめです。

 

2024年大学入試共通テスト 世界史B の受験結果

 さて、最初に結果を言ってしまうと、69点でした。

 受験前に(8割くらいなら取れるかもー)などと思っていた自分を思いっきりぶん殴りたいです。

 大学入試センターのWebサイトで確認した結果、平均点は60.28点とのこと。私はやっとこさ平均点を少し上回るくらいの実力になります。

 なお、受験に挑んだ私の状態はこんな感じ。

  • 歴史好きで歴史関係の本を小学校のころから読み始めてもう40年くらい経つ
  • 高校で世界史を学んだのは30年くらい前の話
  • 10代の頃、大学受験は日本史を選択
  • 今回受験にあたり特別な対策はしていない
  • 大学入試センターのWebサイトを使って受験(と採点)
  • 試験時間60分を守って受験、45分くらいで終わり、(体力が限界に達したため)見直しをせず採点を実施
  • 問題文をしっかり全文読み込んでおらず、先に設問を確認してから問題文に戻って斜め読みして回答

 こう書くと、随分試験を軽くみて臨んでおり、反省することしきりです。むしろよく平均を超えたというべきかもしれません(猛省)

 試験結果の詳細はこんな感じです。

問題番号題材配点私の得点
第1問 A中国史
    B英国史
    C欧州史
第2問 Aアレクサンドロス大王
    B米国史
    Cソ連・東欧・中国史
第3問 Aインド史
    B米国史
    Cロシア史
第4問 Aシリア語
    Bコロンブス1010
    C顔真卿
合計10069

 第4問の正答率が半分を切っています。これが大きく足を引っ張りました。

 特にシリア語関係は のび太君 しています(0点)

 章をあらためて間違えた問題を中心に振り返りを書きとめて参ります。

2024年大学入試共通テスト 世界史B の感想戦

 率直に言いまして、解き始めた瞬間に仰天しました。単純に1問1答のような知識を問う問題は一問もありません(30年前もそうだったかのかな?)。今の学生さんたちの大変さを思い知らされました。

 私が10代だった頃の共通テスト(当時はセンター試験と言ったような気がします)は、(何となくこれが正解な気がする)レベルの理解で正解できたものが半分くらいあったように思います。ところが2024年の共通テストはどれもこれも、しっかり理解していないと解けないものばかりでした。

 では、間違えた問題を中心に振り返って参りましょう。以下、問題は解答番号で明記しています。

第1問 A:中国史

  • 間違えた問題 : 3
  • 私の回答   : ③
  • 正解     : ⑥

 間違えた理由は、「問題を読んでいなかったから」につきます。もう少し言うと、パソコン上でPDFファイルを上や下に行ったり来たりさせたりするのが面倒で、なんとくで解いておりました。なんてこったい。

 改めて設問を読み返しますと、皇帝の一族が皇帝に対して背く点を問題視した意見、を基に設問が作られています。回答案中、「呉楚七国の乱-靖難の役」以外の組み合わせはありえません。

第1問 C:欧州史

  • 間違えた問題 : 9
  • 私の回答   : ③
  • 正解     : ⑥

 これはケアレスミスです。正解が分かっていながら、選択肢を書き間違えたという集中力のなさ。上述の問3に続きもし入試本番だったら、自分をぶん殴りたいレベルの間違いです。

第2問 B:米国史

  • 間違えた問題 : 14
  • 私の回答   : ②
  • 正解     : ⑤

 この問題の前の解答番号13には2つ正解があります。この13の選択結果により、14の正解が変わるという面白い問題です。2024年に初めて登場したようです。

 私は13で、「④、カンザス=ネブラスカ法 & 北緯36度30分以北に奴隷州を作らないという規則を廃止するため」を選んでいます。14はこれが原因で生じた事柄を問うていますので、正解は「⑤共和党が結成された」になります。答えを確認した瞬間に、(そりゃそーだ)と気がついたという基本知識で、なぜ私が「②ホームステッド法が制定された」を選択したのか意味不明です。

 ところで、13の「先住民の強制移住法」がきっかけで、14の「涙の旅路として知られる悲劇を生んだ」ことは問題を解いている時に分かっていました。ただ、13の「先住民の強制移住法」が、「西部出身のジャクソンが大統領に当選した」のか、「一定の条件を満たす入植者に国有地を無償で与えるため」のか、どちらか分かりませんでした。

第3問 A:インド史

  • 間違えた問題 : 18
  • 私の回答   : ④
  • 正解     : ③

 問題が指す人物名が伏せられているのですけれども、「マウリア朝」、「自らの統治理念を刻ませた石柱碑」のキーワードで、「アショーカ王」というのは分かりました。ただ根本的にアショーカ王の君臨した時代が分からず、(なんか仏教に関係あることをした人だったような気がする)と思いながら、「④東晋から法顕が訪れた」を選びました。

 なお、「①デカン高原に成立したサータヴァーハナ朝」も知らなかったので、これは全然解けない問題でした。この問題が4つ目の間違いですが、この18ではじめて解答を見ても納得できず、自分で正解を調べました。

第3問 C:ロシア史

  • 間違えた問題 : 24
  • 私の回答   : ③
  • 正解     : ②

 問題文に明記されている、「ロシアにおける鉄道の年平均建設距離数」のグラフから2人の生徒がそれぞれ解釈を行い、この2人の内の両方が正しいのか、間違っているのか、1人が正しいのかを問うというひねった問題です。

 「ロシアがクリミア戦争で得た黒海北岸地域」というのを何となく読み過ごして間違えました。回答を見て(ロシアはクリミア戦争に負けてるよな。なんで間違えたんだ?)と思いました。ということでここまで間違えた問題5問中、4問はしっかり設問を確認して解けば正解できる問題でした。もう12点プラスできたのにー!

第4問 A:シリア語

 問題が3つあり、私は全滅しています。3問とも全然分かりませんでした。

 私が読んだ歴史関係本は「自分に興味のある分野のつまみ食い」です。元々まったく知らない世界史の分野が慶應通信入学前に多々ありました。慶應通信入学後、一通り勉強しているのですが、それでもまだまだポッカリ知識として抜け落ちている時代・地域・分野があり、これはその内の一つでした。

第4問 C:顔真卿

 これは問題が3つあり、私は1問しか正解できませんでした。正解した1問は31番で、これは政治史だったので解けたに過ぎません。間違えた32番と33番は文化史で全く知らない知識が問われました。実を言うと、顔真卿という人物も(聞いたことはあるが、いつの時代に何をした人だっけ?)という程度の理解度でした。

 振り返ると、試験対策をまったくしておらず回答中も集中力を欠いた40代のオッサンにしてはよくやった結果かもしれません。

 一方、ケアレスミス多発・全く手も足も出ない問題が33問中6問あったという点は、数年後に高等学校の社会科教師になりたい人物としてはお粗末なものだったとも思います。

入学後38ヵ月目の振りかえり&39ヶ月目のToDo

最後は恒例の「最近の私の学習状況」と「直近のToDoリスト」を書きとめてまいります。

●入学後38ヶ月目(2024年11月)の振りかえり

  • 『西洋史概説Ⅰ』のレポート提出 … 提出できました
  • 『社会科・地理歴史科教育法Ⅰ』のレポート提出  … 提出できませんでした

この結果、2025年1月の科目試験は『西洋史概説Ⅰ』の1科目のみとなります。

 ●入学後39ヶ月目(2024年12月)のToDo

  • 夜間スクーリングの試験対策
  • 『西洋史概説Ⅰ』の試験対策
  • 『社会科・地理歴史科教育法Ⅰ』のレポート提出

 12月は『社会科・地理歴史科教育法Ⅰ』のレポート作成をしつつ、後半に夜間スクーリングで受講している科目の試験対策を、そして年末は『西洋史概説Ⅰ』の試験対策に使おうと計画しています。

 卒業までに取得が必要な単位 … 残り

 教職コース履修完了までに取得が必要な単位 … 残り48

 

 卒業&教職課程履修終了まで残り100単位です。

 何かの参考になれば幸いです。最後まで読んでくださりありがとうございました。

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