慶應義塾大学 通信教育課程(以下、「慶應通信」)文学部 第二類(史学) 卒業を目指し、その学びを書きとめる当ブログ、今回の記事は慶應通信の必修外国語に関する書きとめです。
おそらく多くの方にとって必修外国語の単位取得は慶應通信卒業における壁になっているのではないかと思います。
慶應通信に入学以来、間もなく1年が経過しようとしているCrog(中年・サラリーマン・オヤジ・学生)こと私。この1年間、必修外国語のことを考えないようにしていました。
しかし卒業のためには必修外国語の単位を8単位取得する必要があります。
学士入学の私が必修外国語の単位取得方法を勘違いしていたことに気づいたのが2021年12月(その書きとめはこちら)。
そして必修外国語の単位取得に向けて本格的に動き始めたのが2022年8月現在です。
外国語に苦手意識が強い、ごく平均的と思われる日本人中年男性の私。英語力はTOEICで700点前後程度です。海外に行くと、全く話すことはできません。はたしてどうやって外国語単位取得のやる気を出したのか。このあたりを書きとめて参ります。
本記事の書きとめは、
- 慶應通信の必修外国語の単位の取り方
- スクーリングと放送授業
- 私が必修外国語に取り組みはじめたきっかけ
の3本です。
慶應通信の必修外国語の単位の取り方
慶應通信で選択できる外国語は以下の3つです。
- 英語
- ドイツ語
- フランス語
入学する時点でどの外国語を履修するのか選択しなければなりません。私は 英語 を選択しています。
卒業までに必要な単位数は8単位です。これは選択した外国語のみで8単位を取得しなければなりません。例えば英語で4単位、ドイツ語で2単位、フランス語で2単位、計8単位、というような単位取得は認められていません。英語を選択した私は英語のみで8単位を取得する必要があります。
なお、私はドイツ語もフランス語も全くかじったことがありません。入学目的が史学である上、入学前の時点では日本史・東洋史に強い興味がありました。そのため、私には(慶應通信で学ぶ機会に新しくフランス語やドイツ語に挑戦してみよう)という気持ちは全くなく、英語一択でした。
さて、学士入学の私の場合、8単位は「テキスト科目=6単位、スクーリングか放送授業=2単位」で取得する必要があります。
テキスト科目は以下の4科目あり、ここから3科目を選択します。
- 英語Ⅰ(英文法)
- 英語Ⅱ(英文法の基礎)
- 英語Ⅲ(新聞や文学作品の読解)
- 英語Ⅳ(長い英文の読解)
私はようやく英語Ⅱに取り組み始めたところです。英語Ⅰ、Ⅲ、Ⅳは全くの手付かずです。3科目中、どの2科目を学ぶかも決めていません。
スクーリングと放送授業は章を変えて説明しましょう。
スクーリングと放送授業
慶應通信での学び方は主に次の3つです。
- テキストで学ぶ … 書籍を使って自宅で学習(慶應通信の主体となる学び方です)
- スクーリングで学ぶ… 実際に大学キャンパスに通って講義を受けて学習
- パソコンで学ぶ … 自宅で自分の好きな時間にパソコン越しで講義を受けて学習
パソコンでの学びはメディア授業と放送授業に分かれています。差は動画の有り/無しです。
- メディア授業 … 動画あり。TVやYouTubeを見ながら学ぶ感じです。
- 放送授業 … 動画なし。ラジオを聞きながら学ぶ感じです。
このうち、放送授業は今年度2022年度をもって終了します。今後はメディア授業に統合されます。
先のテキスト科目は1科目=2単位でした。しかし、こちらのスクーリング・放送授業は1科目=1単位です。
2022年8月現在、私は放送英語で1科目を学んでいます。8単位中の1単位の取得を目指して英語に取り組んでいることになります。学んでいる科目の名前は「放送英語(リーディング)22」です。
放送英語(リーディング)22は慶應通信Webサイトで公表されているシラバス(講義要綱)の通り、講義が42回あります。1講義=約30分なので、全て聞くのに約1,260分、つまり約21時間かかります。
さらに講義は毎週火曜に1~2回ずつ配信されます。4月中旬から配信されて、12月中旬まで35週間(8ヶ月)にわたり配信が続きます。
2022年8月7日現在、配信されているのは21回まで。ちょうど折り返し時点です。私は毎週終末土曜の午前にその週に配信された講義をコツコツと聞き、21回の講義を全て受講しています。
さて、シラバス記載のとおり、放送英語(リーディング)22はただポケッとパソコン越しに受講しているだけで単位は取得できません。レポートを1回、科目試験を2回受けて合格しなければなりません。なかなかにハードです(笑)
私が必修外国語に取り組みはじめたきっかけ
放送英語(リーディング)22はシラバス記載の通り進行しています。テキストはシラバスに変更の可能性ありと注記されていますが、結果的にシラバス通りのものが使われています。以下の書籍です。
放送英語(リーディング)22のテキスト … 英米短編傑作ライブラリー I There Will Come Soft Rains and Other Stories/九頭見一士編注 金星堂 2015 年
Amazonで取り扱いがありません。私は出版社である金星堂さんのWebサイトから購入しました。ヘミングウェイやサマセットモームなど、名の知れた作家12名の短編12作品が収録されています。
金星堂さんのWebサイトによれば、この「There Will Come Soft Rains and Other Stories」はTOEIC 600~700点レベルです。私のTOEICの点数は700点前後。
確かに文章の構造が難しいと感じる場面は少ないです。しかし、登場する単語が口語的と言いますか文学的と言いますか、ビジネス単語中心に勉強するTOEICとは大きく異なります。私の場合は1頁あたり、5~10単語くらい知らない単語が出てきます。
講義の配信が始まった4月以来、毎週土曜の朝は講義を聞く、要点を復習、次の講義の予習、を2時間くらいかけてやっています。
なんとなく「そこに講義があるから」という理由で史学のテキスト科目に取り組む傍らでこの放送英語(リーディング)22に接していました。
そんな私の意識が変わったのはレポート提出です。
今月8月初旬にレポート課題が公表されました。(7月下旬にファミリーキャンプをして気が抜けてしまい、何となく2週間ほどテキスト科目の学習に集中できなかった)私はさっそくレポート課題に取り組むことにしました。そしてこの8月7日(日)現在、レポートを書き終えています。
レポート課題の詳細を公表することは禁じられているためにできません。そのため説明が難しいのですが、レポート課題のためにテキストを改めて精読していますと、自分の中で外国語を理解できることの喜びがわいてくるのを感じました。
そして英文読解を楽しく思いながら気がついたことがあります。
それは、放送英語・メディア授業とも、非常にやる気を引き出してくれるということです。
おそらくテキスト科目だけでは私は現時点でもまだ英語学習に取り組んでいなかっただろうと思います。また、メディア授業で「西洋史概説」を選択した結果、現在史学のテキスト科目は西洋史関係ばかりに取り組んでいます(でも「西洋史概説」自体の単位は落としました)。
放送英語もメディア授業も私の都合に影響されることなく、決められたスケジュールで進行します。私がどんなに気分が乗らなくても、必死についていかなければなりません(「西洋史概説」は完走できませんでしたけれど)。
勉強しなければならない環境がある → 勉強を始めるきっかけがある → どんな気分の時でも勉強をしていると楽しくなる
スクーリングやメディア授業は自分のモチベーション維持・向上に役立てながら学ぶことができる。そんなことに気がつきました。
卒業までの長期戦、うまく学ぶ方法を組み合わせながら引き続き学問に取り組みます。
卒業までに取得が必要な単位 … 残り84(入学以来半年、いまだ1単位も取得できていません(泣))。
何かの参考になれば幸いです。最後まで読んでくださりありがとうございました。
コメント