K-51.慶應通信、入学後19ヶ月目(私がレポートを書けない理由、その2)

K.慶応義塾大学 通信教育課程

 慶應義塾大学 通信教育課程(以下、「慶應通信」)卒業を目指し、その学びを書きとめる当ブログ、今回の記事は私がレポートを書けない理由を思いついた、の書きとめです。

本記事は、

  • 私の慶應通信レポート作成履歴
  • 私がレポートを書けない理由は私がレポートを書きたくないから
  • 愚かな私と向き合う私

の3本を書きとめて参ります。

 慶應通信入学4ヶ月目に私がレポートを1本も書けない理由という記事をアップしています。

 この当時の結論は、

  • 1.問いを自分で設定できない
  • 2.Kindleでページを行ったり来たりするのは手間である
  • 3.紙媒体も何となく読んでいるだけでは頭に入らないからメモをとる必要がある

 の3点でした。

 そしてその後15ヶ月以上が経ちました。

 しかしこのたび、(レポートを書く中で少しだけ自分が成長したな)、と思う点がありました。その点を本記事では書きとめて参ります。

私の慶應通信レポート作成履歴

 まず入学から1年半以上経った現在にいたるまで、私が書き上げたレポートを振りかえります。

  • 入学後1~4ヶ月目 : 1つもレポートを書けずに4ヶ月が経過
  • 入学後5ヶ月目   : 史学概論レポート提出(不合格)
  • 入学後6か月目  : レポートを書けず
  • 入学後7ヶ月目 : 史学概論レポート再提出(合格)
  • 入学後8~9ヶ月目 : 1つもレポートを書けずに2ヶ月経過
  • 入学後10ヶ月目  : メディア授業 西洋史概説のレポート提出(結果は未発表)
  • 入学後11ヶ月目  : 放送英語リーディングのレポート提出(結果は未発表)
  • 入学後12ヶ月目  : 英語Ⅱレポート2つ提出(両方合格)、英語Ⅶレポート2つ提出(両方不合格)
  • 入学後13ヶ月目  : レポートを書けず
  • 入学後14ヶ月目 : 英語Ⅶレポート2つ再提出(両方合格)、英語Ⅰレポート2つ提出(両方合格)、メディア授業 イギリス文学レポート提出(結果は未発表)
  • 入学後15ヶ月目  : レポートを書けず
  • 入学後16か月目  : 地理学Ⅰレポート提出(合格)、メディア授業 図書館・情報学レポート提出(結果は未発表)
  • 入学後17ヶ月目  : 人文地理学レポート提出(不合格)
  • 入学後18ヶ月目  : 西洋史概説Ⅰレポート提出(不合格)
  • 入学後19ヶ月目 : 人文地理学と西洋史概説Ⅰレポート再提出(結果は本記事作成現在、不明)

 入学後1年近く、1つしかレポートを提出できませんでした。

 しかし、22年春期メディア授業と放送英語のレポートに取り組んだあたりからレポート作成の手ごたえのようなものを感じはじめました。もっともその手ごたえは、(なんとか卒業までレポート作成を続けられるかも!?)と思った、という程度です。

 加えてその直後に気分を変えて専門教育科目ではなく、英語のレポートに着手しました。この英語レポートで次々とレポートを出して結果が出る快感を覚えます(笑)

 22年10月は秋期スクーリング授業に手がいっぱいでレポート作成に手が回りませんでした。

 その後、23年に入り4か月間が経過しました。再提出レポートも含みますけれども毎月1つ以上のレポートを提出し続けています。

私がレポートを書けない理由は私がレポートを書きたくないから

 さて、4月に科目試験を経てレポートを作成している中、はたと「私がレポートを書けない理由は私がレポートを書きたくないからだ」と思い当たりました。

 それを述べる前に、先のレポート提出履歴をもう少し眺めます。

 入学後19ヶ月目までに提出したレポートの総数は19です。内訳は下記の通り。

  •  外国語が9点です(内2つは再提出)
  •  メディア授業と放送授業が合わせて3つです
  •  テキスト科目は7点です(内3つは再提出)

 

 入学後19ヶ月でレポートを19点提出した、と言いますと(自分では)そこそこ調子が良いように感じます。詳しくはレポートの中身に触れるので言えませんが、外語語とメディア授業のレポートはやや特殊です。慶應通信のレポートの主体は テキスト科目 のレポートです。

 テキスト科目に絞ると私の提出状況は以下の通りです。

  • 入学後15ヶ月目までに提出したテキスト科目レポートは2点のみ。内1点は再提出。科目数にして1点。
  • 入学後16~19ヶ月の4ヶ月間で提出したテキスト科目のレポートは5点。内2点が再提出。科目数にして3点。

 つまり、慶應通信における学びの中心となる、自分でテキストと参考文献を読み、レポートを書くタイプのテキスト科目において、私は入学後1年以上かけて1科目しかレポートを提出できませんでした。

 一方、23年1~4月の4か月間で3科目のレポートを書き上げています。

 そうです。私がテキスト科目のレポート作成をテンポよく(?)進められるようになった時期は、入学後1年以上を経たごく最近の4ヶ月のみです。そしてこの4ヶ月で思いました。

 ●私がレポートを書けない理由は私がレポートを書きたくないから

 

 どういうことでしょう?

 慶應通信入学以来19か月間、私の頭の中は次の10文字が常に支配し続けています。

 その10文字とは、

 レポートを書かなきゃ  

    (以上、計10文字 (表題・註を除く))

 朝起きて最初に考えることは、(レポートを書かなきゃ…)

 通勤電車で常に頭に浮かぶことは、(レポートを書かなきゃ…)

 会社で仕事をしていても常に頭の片隅に、(レポートを書かなきゃ…)

 家に帰って夕飯とりながらも、(レポートを書かなきゃ…)

 寝る前の最後に考えることは、(レポートを書かなきゃ…)

 冗談ではなく、一日中頭のどこかで(レポートを書かなきゃ…)と思っています。ノイローゼになりそうです(笑)

 私は歴史を学びたいのです。

 少し抽象的ですがこれは本心だと心の底から言えます。

 なぜ歴史を学びたいのか?、という点の考察がもう少し必要であるとは思いますが、この記事では触れません。

 そのために私は自分がレポートを書けない15か月間、ずっと(自分はレポートを書きたいと思っている)と思い込んでいました。

 仕事が忙しいから書けない、という言い訳をする気はありません。時間がないなら作るまで、とは理解していました。そのために余計(レポートを書きたいのに書けない。なんでだろう?)と思っていました。

 ところが先日、人文地理学の再提出レポートを書きながら気がつきました。

 (レポートを書かなきゃ?なんでレポート作成が義務になっているんだ?学びたいのは自分自身ではないのか?

 そう、私はレポート作成を自分に義務付け、その重圧から単純に逃げていたのです。

 私がレポートを書けない理由は私がレポートを書きたくないから

 と当たり前のことに気がつきました。 

 

愚かな私と向き合う私

 ところで私はなぜレポート作成を義務化したのでしょう?

 その答えは西洋史概説Ⅰのレポートを作成しながら気がつきました。

 慶應通信のシラバスをご覧になっていただければお分かりいただけます通り、西洋史概説Ⅰはローマ帝国から16世紀の中世を中心とするヨーロッパを学ぶ科目です。覚えることは膨大です。

 政治や経済は当然のこととして、キリスト教、貴族や庶民の生活、ヨーロッパ周囲に位置する国々との関係など、多岐にわたります。これらを一つ一つ理解し、覚え、また全体として見通し直し、自分なりの問題意識に基づいて疑問を持たなければなりません。

 40代も後半戦に入っている私には一つ一つ理解する作業自体は全く苦痛ではありません。むしろテキストや参考文献に向き合う中で多数の(なるほど!)と思う体験があり、(慶應通信に入学して良かった)と心底思える幸福な時間です。

 一方、人生(多分)後半戦が始まった私は(なるほど!)と思った記憶を長く頭の中にとどめておくことは難しいです。土日に20時間くらい勉強しても、次の土日には(はて?先週何やったっけ?)という状態です。

 平日に少しでも復習しておけばかなり記憶はクリアになりますが、仕事(と飲み会)で疲れた頭で想起して記憶する作業を行うことは私にとって容易ではありません。

 土日の勉強の仕方を工夫して記憶しておけるようにしなければならないのですが、長年の習慣はそう抜けません。

 そしてここがポイントですが、社会人になり20年以上を経た私はプライベートはもちろん、仕事でもそんなに自分を否定される機会はありません。40代の会社員はプライドが高いのです。(私のような平社員でも!)

 お分かりでしょうか?

 私は頭が悪いのです。長く記憶しておくことができないという意味で勉強の仕方が悪いし、勉強時間を作ることから逃げているという面では努力量が足りないのです。

 私はプライドが高いのです。自分の愚かさに対して正面から向き合えないという意味において。

 合わせると「私は頭が悪いにも関わらずプライドが邪魔してそれを直視できない人間」なのです。

 このことを無意識の領域に沈め続け、全く自覚していませんでした。

 この自覚がないままに、

  •  学生のころに好きだった歴史を学び直したいという気持ちが、
  •  慶應通信卒業=歴史の学び直し完了、にいつしかすり替えられ、
  •  慶應通信卒業のためにはレポートを作成しなければらないと自分の中で義務化され、
  •  その義務という重圧から逃げていた

 という状態で慶應通信入学後の2年近くを過ごしていたのです。

 今は、歴史を学び直す、大げさに言えば歴史に向き合う自分の力不足を意識しながら、テキストや参考文献の理解と記憶に努めています。

 「レポートは愚かな私と向き合う貴重な機会である」と定義つけ、知識や理解、そして何より思考が足りない点は素直に認め、再度テキストや参考文献に向き合っています。

 これによりレポート作成も(前よりは…)楽しく取り組んでおります。

 

 卒業までに取得が必要な単位 … 残り71

 何かの参考になれば幸いです。最後まで読んでくださりありがとうございました。

 みなさんのゴールデンウィークが良い時間でありますように。

 私はゴールデンウィーク中に英語史と東洋史特殊のレポートを書き終えられますように(笑)

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