r-1.【書評&実践】『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』 アバタロー著

r.書評

 2021年1月22日に発売された『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』(アバタロー著/クロスメディア・パブリッシング社)を読みました。早速OUTPUTするために記事にします。

 著者のアバタローさんはサラリーマンをされながら書評YouTuberとしても大活躍していらっしゃる方です。私はアバタローさんのYouTubeチャンネルが大好きで恐らく全チャンネル2回以上は視聴しています。

 (どうやったらこんなに面白い書評を作れるのだろう?)、そんな興味で本書を手に取りました。書評作成プロセスを真似る気満々で読み始めましたけれども、読後は予想外のOUTPUTをすることになりました。

私が投稿したamazonレビュー

 まずはじめに本記事の論点を整理するために私が投稿したamazonレビューを転記します。以下、抜粋です。

「読書を通して自分は何者になりたいか?」なんて考えたことがありませんでした

私はamazonレビューをOUTPUTとして利用しています。しかし、以前から(やる前に期待したほどには記憶に残らないな)と感じていました。そんな私が本書を読み、自分には「目的意識」が足りない、と気づきました。

思えば私は(新しい発見を楽しみたい)という動機だけで読書をし、読後の気持ちをそのままamazonレビューにしていました。まるで夏休みの日記のようなOUTPUTです。

本書記載の無目的な読書の欠点、

  • 自己投資として効率が悪い
  • 自分が何者か分からなくなる

にドンピシャリでした。

私は本書で言う直感的選書に偏りすぎていました。これからは投資家的選書を織り交ぜて読書をもっと楽しみます。

実践編その① … 目的の決定

 ということで投資家的選書を実践します。『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』に従って3ステップを踏みます。以下、引用部の引用元は全て『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』アバタロー著/クロスメディア・パブリッシング社)のKindle版です。

ステップ1:読むべき本の方向性

 では私が今悩んでいることや困っていること、解決したい課題を列挙します。

  • 本業の会社員生活に全くやりがいを感じていない
  • 定年した後も仕事を続けたいけれども何のスキルもないまま定年を迎えそうだ
  • 職場の話の長い人から逃げたい
  • 方向性が見えずダラダラと続く会議から逃れたい
  • 転職したいが転職後の年収が不安で上手くいかない
  • 職場の人間関係の大半を煩わしく感じている

 思いつくまま列挙するつもりでしたけれども、書き出すとあんまり悩みが出てきませんでした。頭の中でグルグルと想いを巡らせている際には随分沢山の悩みを抱えているように感じていました。しかし言葉にするとそれほど困っていることは多くない、ということが分かっただけでも収穫です。改めて自分は恵まれた境遇にいるのだな、と思います。実際にプライベートはあれこれと手を出してかなり充実しています。

 さて、解決したい問題はサラリーマン生活に関するものばかりです。『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』では問題を列挙したあとにグルーピングをして読むべき本の方向性を見定めます。問題を列挙した時点で「職業生活の充実」という方向性は見えました。おそらくこの程度で本ステップはOKだと思います。しかし次のステップが「グルーピングした中で最も優先順位の高いものを選択する」なので、もう少し深堀してグルーピングします。

【グループA : 仕事への充実感】

  • 本業の会社員生活に全くやりがいを感じていない
  • 方向性が見えずダラダラと続く会議から逃れたい

【グループB : 仕事のスキル】

  • 定年した後も仕事を続けたいけれども何のスキルもないまま定年を迎えそうだ

【グループC : 職場の人間関係】

  • 職場の話の長い人から逃げたい
  • 職場の人間関係を煩わしく感じている

【グループD : お金】

  • 転職したいが転職後の年収が不安で上手くいかない

ステップ2:読むべき本のテーマを決める

 なんとなくアバタローさんの入社3年目と同じグルーピングになってしまいました。私は40代なので20代半ばくらいのアバタローさんの悩みを今も引き摺っているのかと思いますと情けない限りです。あまり深く考えずに次のステップに向かいます。

 次のステップが「グルーピングの中で最も優先順位が高いものを選ぶ」です。『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』によるとグルーピング化したすべてのテーマの本を買うのはお勧めしないとのこと。ここでその理由を引用します。 

自分にとって一番大事な問題を解決すると、その他の問題も連鎖的に解決することがあるからです

『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』(アバタロー著、Kindle 位置No.1381/2128)

 (ふむふむ、そんなものか)と受け入れ、グループA~Dから一つ選びます。

 「グループB:仕事のスキル」にします。なぜなら仕事のスキルがあれば仕事に充実感を得やすいと考えるからです。また、仕事のスキルがあり充実感を感じていれば職場の方々の長い話にもっと興味を持って聞けるでしょう。加えて職場の皆さんとも良好な関係を築く意欲が出てくると思います。また、仕事が充実すればそもそも転職する必要はありません。

 ところで(40代過ぎて貴方は何もスキルが身についていないわけ?)と言われますとその通りです。私はメーカーで営業マンをしています。常々(お取引様との交渉よりも社内の利害調整の方が難しい)と感じています。そこで今回は「スキル=会議術」として投資家的選書の目的設定をします。

ステップ3:テーマに対する予算を決める

 最後に書籍購入費用の限度額を決めます。自分のお小遣いの範囲内でやりくりする必要があります。幸いにして新型コロナウイルスの影響で飲み会が減っています。お小遣いは多少余裕が出ています。思い切って「1万円」と設定します。

実践編その② … 本を買う

 『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』に従いまして投資家的選書を実践するための目的を「会議術の向上」と設定しました。次も『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』に従いまして「リスク分散型購入」を実践します。Kindle派なので全てKindleから探します。Kindleという制限を設けるこの発想が投資家的選書の妨げになっているような考えが一瞬頭をよぎりました。しかし初回のチャレンジなので細かいことは気にせず、まずはやってみることにします。

①第一人者の代表作

  Googleで「会議術 第一人者」を検索すると『ムダゼロ会議術』(横田伊佐男著)がヒットしました。早速購入します。1,359円也。

  『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』によれば情報が偏らないように複数の作品をバランスよく組み込むと良いとのこと。amazonの『ムダゼロ会議術』購入ページ中、「こちらもおすすめ」から『「会議ファシリテーション」の基本がイチから身につく本 』(釘山健一著)を選びます。992円也。

②分かりやすい本

 amazonの『ムダゼロ会議術』、『「会議ファシリテーション」の基本がイチから身につく本』、双方の「こちらもおすすめ」に出てくる『世界で一番やさしい会議の教科書』(榊巻亮著)というドンピシャリな一冊を選択します。1,584円也。

③ベストセラー本

 amazon売れ筋ランキングに頼ります。「ビジネス教育」で上から順番に眺めていますと27位に初めて会議術本が登場しました。『ファシリテーションの教科書』(吉田素文著)、2,138円也。

④古典的名作

 ネットで検索しましたが、会議術自体が新しい概念だと思いますのでなさそうです。パスします。

⑤最新作

 本を買わずにネット情報でフォローすることにします。

ということでまとめますと以下の4冊を買いました。合計6,073円です。

  • 『ムダゼロ会議術』(横田伊佐男著)、1,359円
  • 『「会議ファシリテーション」の基本がイチから身につく本 』(釘山健一著)、992円
  • 『世界で一番やさしい会議の教科書』(榊巻亮著)、1,584円
  • 『ファシリテーションの教科書』(吉田素文著)、2,138円

予算10,000円に対して4,000円ほど余りました。昔買ってKindleに入れています下記の本を読みなおすことで予算の帳尻合わせをします。なお、本当の帳尻合わせはお気に入りのウイスキー購入でした。

  • 『日産驚異の会議』(漆原次郎著)、1,188円
  • 『会議後、みんなの行動が加速する議事録の取り方』(珠河二胡著)、439円
  • 『「60分」図解トレーニング ロジカル・ファシリテーション』(加藤彰著)、819円
  • 『プロジェクトを変える12の知恵』(影山明著)、1,980円

 

 何かの参考になりましたら幸いです。本を読んで実践しましたら成功談失敗談を含めてお話します。

 

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