2021年4月入学(第75期生)を目指して慶應義塾大学 通信教育課程 文学部 第2類(史学)に出願、結果は見事に「不合格」。そんな私が(自分は本当に慶應通信で学びたいの?)という自分の動機の強さを調べたいと思い立ちました。その手段として、Webにアップされている慶應通信の講義要綱(シラバス)記載の参考文献を買って読んでみることにしました。
さて、読書はもっぱらKindle派の私。慶應通信 文学部の専門教育科目中、史学関係の講義要綱に掲載されている参考文献の内、どれだけKindle化されているのか調べました。なお、調査は2021年5月初旬に実施しています。また、対象は「2021年度、テキスト科目、文学部専門教育科目、第2類のみ」としています。
Kindle化されて「いる」参考文献
『歴史とは何か』 E. H. カー著/清水幾太郎訳(岩波新書、1962年)
『現代中国入門』 光田剛編(筑摩書房、2017年)
『科学の社会史』 古川 安著 (ちくま学芸文庫、2018年)
『アレクサンドロスの征服と神話(興亡の世界史)』 森谷公俊(講談社、2007年)
Kindle化されて「いない」参考文献
『史学概論』 遅塚忠躬著(東京大学出版会、2010年)
『史学概論』 林健太郎著(有斐閣、1970年)
『歴史学概論』 増田四郎著(講談社学術文庫、1994年)
『歴史のための弁明』 マルク・ブロック著/松村剛訳(岩波書店、2004年)
『ブルクハルト』 西村貞二著(清水書院、2015年)
『「アナール」学派と社会史─「新しい歴史」へ向かって』 竹岡敬温著(同文舘出版、1990年)
『マルク・ブロックを読む』 二宮宏之著(岩波書店、2005年)
『文化史の課題』 ヨハン・ホイジンガ著/里見元一郎訳(東海大学出版会、1978年)
『社会史とは何か:その方法と軌跡』 ユルゲン・コッカ著/仲内英三・土井美徳訳(日本経済評論社、2000年)
『歴史学入門』 弓削達著(東京大学出版会、1986年)
『ヨーロッパ歴史学の新潮流』 ゲオルク・G・イッガース著/中村幹雄他訳(晃洋書房、1986年)
『誠実という悪徳 E. H. カー1892-1982』 ジョナサン・ハスラム著/角田史幸・川口良・中島理暁訳(現代思潮新社、2007年)
『大学の日本史 教養から考える歴史へ 1古代』 佐藤 信著(山川出版社、2016年)
『大学の日本史 教養から考える歴史へ 2中世』 五味文彦著(同上)
『大学の日本史 教養から考える歴史へ 3近世』 杉森哲也著(同上)
『大学の日本史 教養から考える歴史へ 4近代』 杉森哲也著(同上)
『日本の歴史』第00~15巻 (講談社学術文庫)
『岩波講座日本歴史』古代1~5 (岩波書店、2013~2015年)
『十六・七世紀イエズス会日本報告集』 松田毅一監訳(全15冊)(同朋舎、1987~98年)
『聖フランシスコ・ザビエル全書簡』 河野純徳訳(平凡社、1985年)
『聖フランシスコ・デ・ザビエル書翰抄』(2冊) アルーペ神父著・井上郁二訳(岩波文庫、1949年)
『日本巡察記』 ヴァリニャーノ著・松田毅一他訳(平凡社、1973年)
『日本キリスト教史』 五野井隆史著(吉川弘文館、1990年)
『キリシタンの世紀─ザビエル渡日から「鎖国」まで─』 高瀬弘一郎著(岩波書店、1993年)
『フランシスコ=ザビエル─東方布教に身をささげた宣教師─』 浅見雅一著(山川出版社、2011年)
『19世紀日本の商品生産と流通』 井奥成彦著(日本経済評論社、2006年)
『時代を超えた経営者たち』 井奥成彦編著(日本経済評論社、2017年)
『新版古文書学入門』 佐藤進一著(法政大学出版局、2003年)
『中国の歴史』 岸本美緒著(ちくま学芸文庫、2015年)
『西アジア史Ⅰ』 佐藤次高編(山川出版社、2002年)
『西アジア史Ⅱ』 永田雄三編(山川出版社、2002年)
『西洋史概説 第四版』 秀村欣二編(東京大学出版会、1988年)
『西洋の歴史 古代・中世編』 山本茂・藤縄謙三・早川良弥・野口洋二・鈴木利章編(ミネルヴァ書房、1988年)
『西洋の歴史 近現代編 増補版』 大下尚一・西川正雄・服部春彦・望田幸男編(ミネルヴァ書房、1998年)
『倭国伝-中国正史に描かれた日本』 藤堂明保・竹田晃・影山輝國著(講談社学術文庫、2010年)
『中国の考古学』 小澤正人・谷豊信・西江清高著(同成社、1999年)
『地下からの贈り物─新出土資料が語るいにしえの中国』 中国出土資料学会編(東方選書、2014年)
『秦漢帝国へのアプローチ(世界史リブレット)』 鶴間和幸著(山川出版社、1996年)
『ファーストエンペラーの遺産(秦漢帝国)』 鶴間和幸著(講談社学術文庫、2020年)
『木簡・竹簡の語る中国古代 増補新版──書記の文化史』 冨谷至著(岩波書店、2014年)
『唐代の国際関係』 石見清裕著(山川出版社、2009年)
『日本の古代国家形成と東アジア』 鈴木靖民(吉川弘文館、2011年)
『中国の歴史』 山本英史著(河出書房新社、2010年)
『中国古代環境史の研究』 村松弘一著(汲古書院、2016年)
『中国歴史研究入門』 礪波護・岸本美緒・杉山正明編(名古屋大学出版会、2006年)
『近代中国研究入門』 岡本隆司・吉澤誠一郎編(東京大学出版会、2012年)
『現代中国の歴史 第2版』 久保亨・土田哲夫・高田幸男・井上久士・中村元哉著(東京大学出版会、2019年)
『中国と東部ユーラシアの歴史』 佐川英治・杉山清彦編(放送大学教育振興会、2020年)
『清朝と近代世界─19世紀』(シリーズ中国近現代史①) 吉澤誠一郎著(岩波新書、2010年)
『近代国家への模索─1894-1925』(シリーズ中国近現代史②) 川島真著(岩波新書、2010年)
『革命とナショナリズム─1925-1945』(シリーズ中国近現代史③) 石川禎浩(岩波新書、2010年)
『愛国主義の創成:ナショナリズムから近代中国をみる』(世界歴史選書) 吉澤誠一郎著(岩波書店、2003年)
『中国民族主義の神話:人種・身体・ジェンダー』 坂元ひろ子著(岩波書店、2004年)
『国旗・国歌・国慶:ナショナリズムとシンボルの中国近代史』 小野寺史郎著(東京大学出版会、2011年)
『中国ナショナリズム:民族と愛国の近現代史』 小野寺史郎著(中公新書、2017年)
『西アジア史Ⅱ イラン・トルコ』〈新版世界各国史9〉 永田雄三編(山川出版社、2002年)
『中央ユーラシア史』〈新版世界各国史4〉 小松久男編(山川出版社、2000年)
『近代科学の源流』 伊東俊太郎著 (中公文庫、2007年)
『中世の覚醒』 リチャード・E. ルーベンスタイン著 (ちくま学芸文庫、2018年)
『数量化革命』 アルフレッド・W・クロスビー(紀伊国屋書店、2003年)
『フランス史2、3』世界歴史大系 柴田三千雄ほか編(山川出版社、1996、95年)
『イギリス史2、3』世界歴史大系 村岡健次ほか編(山川出版社、1990、91)
『ドイツ史2、3』世界歴史大系 成瀬治ほか編(山川出版社、1996、97年)
『パリの聖月曜日 19世紀都市騒乱の舞台裏』 喜安朗著(岩波現代文庫、2008 年)
『パリ 都市統治の近代』 喜安朗著(岩波新書、2009年)
『フランスアンシアン・レジーム論─社会的結合・権力秩序・叛乱─』 二宮宏之著(岩波書店、2007年)
『近世ヨーロッパの東と西─共和政の理念と現実─』 小倉欣一編(山川出版社、2004年)
『中近世ヨーロッパの宗教と政治─キリスト教世界の統一性と多元性─』 甚野尚志・踊共二編著(ミネルヴァ書房、2014年)
『神聖ローマ帝国1495-1806』 ピーター・H.ウィルスン著/山本文彦訳(岩波書店、2005年)
『近代ヨーロッパの探究⑫─軍隊─』 阪口修平・丸畠宏太編著(ミネルヴァ書房、2009年)
『ドイツ宗教改革』 R.W.スクリブナー、C.スコット・ディクスン共著/森田安一訳(岩波書店、2009年)
『宗教改革と農奴制─スイスと西南ドイツの人格的支配─』 野々瀬浩司著(慶応義塾大学出版会、2013年)
『帝国都市と宗教改革』 ベルント・メラー著/森田安一他訳(教文館、1990年)
『ドイツの宗教改革』 ペーター・ブリックレ著/田中真造・増本浩子訳(教文館、1991年)
『中世のイギリス』 エドマンド・キング著(慶應義塾大学出版会、2006年)
『12・13世紀』 バーバラ・ハーヴェー編(オックスフォード ブリテン諸島の歴史4巻)(慶應義塾大学出版会、2012年)
『14・15世紀』 ラルフ・グリフィス編(オックスフォード ブリテン諸島の歴史5巻)(慶應義塾大学出版会、2009年)
『中世英仏関係史 1066─1500年』 朝治啓三、渡辺節夫、加藤玄編著(創元社、2012年)
『百年戦争 ─中世末期の英仏関係─』 城戸毅著(刀水書房、2010年)
『図説 メソポタミア文明』 前川和也著(河出書房新社、2011年)
『考古学とはどんな学問か』 鈴木公雄著(東京大学出版会、2005年)
今回私が購入した書籍
調査対象科目数は21科目でした。リストアップした書籍は108、内Kindle化されているのはたったの4冊でした。割合にして3.7%ですね。調べている内に「Kindleで学問をしよう」、という姿勢自体が間違っているような気がして参りました。しかしそんな「気がする」くらいの気持ちは放置しまして、今回は 『歴史とは何か』 E. H. カー著/清水幾太郎訳(岩波新書、2003年) をKindleで買ってみました。読み終わりましたら感想をアップしたいと思います。
今回も何かの参考になりましたら幸いです。
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