慶應義塾大学 通信教育課程(以下、「慶應通信」)での学びを書きとめる当ブログ、今回の記事は新しく公開された講義要項の紹介です。
本記事の書きとめは、中年会社員学生オヤジこと、きろべあ(私)が学んだ、
- メディア授業と放送授業の受講手続きを知る
- 各講義要項のどこに興味を持ったのか
- 何の講義を選択したのか
の3本です。
メディア授業と放送授業の受講手続きを知る
2週間ほど前の2月3日(木)、慶應通信に登録しているメールアドレスに「2022年度 春期メディア授業・放送授業公開のお知らせ」というメールが届きました。
慶應通信での学び方は主に次の4つです。
- テキストを使った自宅での学習(慶應通信の主体となる学び方です)
- スクーリングと呼ばれる大学キャンパスに実際に通って直接講義を受けるもの
- メディア授業と呼ばれる自宅でパソコン越しに講義を受けるもの
- 放送授業と呼ばれる自宅でパソコン越しに講義を受けるもの
率直に言いまして、メディア授業と放送授業は何が違うのですか?と最初から感じていました。そう思う人が多いのでしょうか。放送授業は来年2022年度で終了します。2023年度からはメディア事業に統合されます。
2022年度以降に入学される方々は放送授業を受講できません。2021年秋入学の私は放送授業を受ける権利を持った最後の入学者になります。色んな経験をさせてもらうことができる気がしてちょっとだけ嬉しいです。
私の知る限り、メディア授業と放送授業の違いは以下の通りです。
- メディア授業 … 語学以外の科目、講義期間は約2ヶ月、費用は1科目2万円
- 放送授業 … 語学科目、講義期間は約8か月、費用は1単位5千円
どんな風に放送授業がメディア授業に統合されるのか楽しみです。
それはそれとして、興味があるのでメディア授業、放送授業とも1科目ずつ、合わせて2科目を選択しようと決めます。申し込みはkcc-channelという慶應通信生の専用サイトから申し込みます。申し込み可能期間は2月8日(火)~15日(火)の約一週間のみ。この記事を作成している15日(火)朝時点でほぼ締め切り間際です。メディア授業、放送授業ともに4月中旬から講義が開始する模様です。
各講義要項のどこに興味を持ったのか
2022年度春期メディア授業、放送授業、ともに慶應通信のWebサイトで対象科目と講義要項が公開されています。さらに秋期メディア授業の情報も慶應通信Webサイトで公開されています。秋期メディア授業の方は6月末から申し込みが可能である模様です。
まず春期メディア授業からチェックします。
私が所属する文学部の専門教育科目は次の12科目です。
- 倫理学特殊
- 社会学特殊
- 哲学特殊
- 法哲学
- 社会学特殊
- 西洋史概説
- 西洋史特殊
- 中国文学
- 英語史
- 近代日本と福澤諭吉
科目選択をする上で切り口は多々あると思います。私の場合、「なぜ おもしろい/つまらない と感じたのか?」をよく考えて選ぶことにしています。この点をしっかり考えて学ぶ科目を選択することが自分の問いの深さにつながり、問いの深さが良いレポート・良い卒論づくりにつながると考えているからです。
実のところ、「おもしろい」よりも「つまらない」方に本質的なものが隠れているような気はします。なぜなら「おもしろい」はわりあいにその時の気分や感情に左右される一方、「つまらない」はいつどんな状態で考えてもつまらなく、自分の中でブレがないように感じるからです。でも今回は「おもしろい」の観点から私自身の科目選択を掘り下げます。
12科目の講義要項を眺めていてもっとも私が(面白そう!)と感じた科目が「英語史」です。以下、講義要項から内容を一部抜粋します。
・英語はラテン語、フランス語、ドイツ語などとどのような関係にあるのか
・なぜ SVO のように語順が固定しているのか
・なぜnameは「ナメ」ではなく「ネイム」と発音されるのか
・なぜアメリカ英語とイギリス英語は異なるのか
・なぜ英語は世界語となりえたのか
『慶應通信Webサイト、春期メディア授業・英語史の講義要項』より抜粋
いきなり話がずれます。私は2年前にストレングスファインダーという米国ギャラップ社が開発した才能診断を受けています。100以上の質問に答えると、34種類に分類された資質の中で、自分がどの資質を強く持っているのか、ランキング形式で教えてくれます。
私の場合、上位から「戦略性、着想、最上思考、内省、個別化」でした。
このストレングスファインダー、私が(これはおもしろい!)と感じた点は「どういうときに自分が前向きになれるのか?」をしっかり意識させてくれることです。私の場合、以下の点が自分に強くあてはまっていると感じました。
- 戦略性 … 考えや感情を言葉でぴたりと表現できると前向きになれる
- 着想 … 全く異なるようにみえるものの間に関連性を見出すと前向きになれる
- 個別化 … 人の才能、動機、思考過程などの謎を解明した時に前向きになれる
つまり、「一見関係なさそうに見えるものの関連性を、その背景にある人間の思考回路とともに見つけ出し、言葉に上手く落とし込んだ時」が私がもっとも幸福感を味わう瞬間です。学ぶ動機は様々あれど、誰でもこの感じの楽しさはある程度わかっていただけると思います。私の場合、その感じが特に強いです。
話を戻して英語史の講義要項を改めて読み直しますと、今まで関係づけて考えることがなかった視点が列記されている点に自分がとても興味を惹かれていることに気がつきます。想像もしなかったものごとが実は深く結びついている、そしてその底流には人々のこんな思想・考え方がある。それを知る事ができると思うとワクワクが止まりません。
次に放送授業です。
こちらは語学です。慶應通信では英語、ドイツ語、フランス語の中から必修外国語を入学前に選択します。私は英語を選択しています。選択肢は次の二つ。
- リーディング
- ライティング
リーディングは短編小説の読解、ライティングはパラグラフ作成の基本です。
何の講義を選択したのか?
「メディア授業はもちろん英語史を選んだんですよね?」という話ですが、実は「西洋史概説」を選択しました。記事の最後で「なんですか、それは?」と総ツッコミを受けることは分かっています(笑) でも一番興味を持った英語史よりも、今は日本史、東洋史、西洋史の基礎知識の充実を最優先することにしました。もちろん卒業までに英語史は絶対に取得しようと決心しています。
ちなみに上述した専門教育科目12科目の内、私が所属する第二類(史学)の科目は「西洋史概説」と「西洋史特殊」の2科目です。正確には「近代日本と福澤諭吉」は一、二、三、全ての類の専門教育科目に指定されていますので、これを加えた3科目です。
20年くらい前に大学生をしていた経験から、直感的に(近代日本と福澤諭吉は単位を取りやすのではないかしら?)と感じます。(もしかしたら手が回るかも)という邪念のようなものがフツフツと背中の下の方から浮かんで参ります。しかし、今はメディア授業の分量が分からないので欲張らず今回は一番学びたい史学1科目に的を絞ることにしました。
「西洋史概説」は11世紀から近世初頭までのヨーロッパの歴史を概観します。
「西洋史特殊」はロシア革命以前から現代にいたるまでのロシア・ソ連の外交史です。
入学してまだ4ヵ月の私は広く浅くでもまずはしっかり通史の基礎を固めたいという考えから、今回は「西洋史概説」を選択します。
放送授業は双方必修のようなものですから、どちらを選択するか、というよりはどちらを”先に”選択するか、くらいの考えです。そのため直感で「リーディング」にしました。
「西洋史概説」のテキストは私が現在持っている慶應通信テキスト約20冊の中で最大の厚みをもっています。その量400頁以上です。
「リーディング」で取り組む英語の小説を読む、は無謀にも大学生のころにハリーポッターに挑戦してあっけなく挫折して以来です。
講座開始は2ヶ月後の4月中旬のようですが、「西洋史概説」はテキストが手元にあるので今から読み進めて準備をします。
何かの参考になれば幸いです。最後まで読んでくださりありがとうございました。
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