K-46.慶應通信、入学後16ヶ月目(放送英語リーディング)

K.慶応義塾大学 通信教育課程

 慶應義塾大学 通信教育課程(以下、「慶應通信」)卒業を目指し、その学びを書きとめる当ブログ、今回の記事は慶應通信の英語科目で単位を取得するのに必要な英語力は?(中間報告①:放送英語リーディングを使って説明します)、の書きとめです。

本記事の書きとめは、

  • 放送英語リーディング22の概要
  • 私のリーディング予習例、その1
  • 私のリーディング予習例、その2

の3本です。

 私は慶應通信 文学部 第2類(史学)で学ぶ40代中年オヤジ。平日はサラリーマン、休日は大学生。人の倍の人生を楽しんでいます。

 まだ私は放送英語リーディングの単位を取得していません。そのため、本記事は履修過程にある私の書きとめです。

 

放送英語リーディング22の概要

 2022年4月に始まった放送英語リーディング。毎週30分程度の講義がネット上で配信され、時々さぼりましたが、私は概ね毎週聴き続けました(放送英語に動画はなく、音声のみです)。

 全42回。昨年末12月13日に配信される第42回をもって終了しました。毎週毎週聴いていたので最後の放送を聞き終わった際には(今回で終わりかぁ)と寂しい気分になりました。

 この授業では下記の本をテキストとし、毎週2ページずつ程度を読み進めます。

 テキスト

  英米短編傑作ライブラリー I There Will Come Soft Rains and Other Stories/九頭見一士編注  金星堂 2015 年

 amazonでは購入できません。発行所である金星堂さんのWebサイトで購入できます。タイトルの通り、ヘミングウェイやサマセットモームなどの有名な作家が残した英文短編集です。12話の短編が収録されています。放送英語ではその内11話を読みました。全て小説です。

 私の英語力はTOEICで600点代です。その私が個人的に感じたテキストのレベル感は、やや難しい(私の実力ではちょっと届かない感じがするけれども、頑張って時間をかければ何とか読める)という印象です。難しく感じたポイントは2点です。

  • ① 知らない英単語が続出する
  • ② 一文が長いものが多い

 それでは実際に掲載されている例文を引用しながら①と②を書きとめてまいります。

 

私のリーディング予習例、その1

When I was a very small boy I was made to learn by heart certain of the fables of La Fontaine, and the moral of each was carefully explained to me.

There Will Come Soft Rains and Other Stories,20頁

 これは12話ある内の1話、「The Ant and the Grasshopper」の最初の一文です。

 テキスト冒頭に編注者が考える12話の難易度順位が記載されています。この「The Ant and the Grasshopper」は平易な方から数えて8番目に順位づけられています。12話の中では難しい方のお話、と考えれます。

 さて、TOEIC600点脳の私が読み始めます。まずタイトルを見た瞬間、「アリとキリギリス」であることに気がつきません。(グラスホッパーかぁ。昔、伊坂幸太郎さんにハマっていたころに読んだなぁ)などとトンチンカンな頭で読み始めます。そんなわけでさっそく引用した一文につまづきます。

 私は英文を句や節毎に前から訳していくスタイルで読解しています。引用文の私の解釈過程を順を追って記載します。

 1.When I was a very small boy

[私の心の中]「私はとても小さな少年だった時」か。ふむふむ、簡単だな。

 2.I was made to learn by heart certain of the fables of La Fontaine,

[私の心の中] う~ん、強制のmakeの受動態か。learn by heart は「暗記する」という意味の熟語だったな。となると「私は暗記を強制させられた」か。何を暗記されたんだろう? fables? theがついているな。何か読み手が分かることが前提になっているぞ。昆虫記のファーブルか?なんで人名なのに大文字じゃなくて小文字始まりなんだろう?複数形なのか?sも付いているぞ。その後の La Fontaine? フランス人の名前っぽいが誰だそれは? 「私はラフォンテーヌのファーブルを暗記させられた」と。よくわからんが次にいこう。

 さっさとfableを辞書で引いて「寓話」という訳を確認すればよいのですけれども、「まずは最後まで英文を読んで単語の意味を想像してから調べた方が記憶に定着しやすい」という話を信じて、一文を読み終わるまでは辞書を引きません。

 3.and the moral of each was carefully explained to me.

[私の心の中]「それぞれの道徳が注意深く私に対して説明された」か。the moral と対になっているのは形から判断してthe fables っぽいな。いや待て、the fablesは単語なのに、the moral以下は文章じゃないか。ということはandが並列しているのは I was made~La Fontaineと、the moral ~ to meか。では1~3をまとめて訳してみよう。

【最初の訳】私がとても小さな少年だった時、私はラフォンテーヌのファーブルを暗記させられ、それぞれの道徳が注意深く私に対して説明された。

さて、ここでさっさと辞書を引いてfableを調べ、La Fontaineをググって「アリとキリギリスを創作した人」と見ればよかったのですが、何となくわかったような気がして次の文章を読み進めます。

私のリーディング予習例、その2

Among those I learnt was The Ant and The Grasshopper, which is devised to bring home to the young the useful lesson that in an imperfect world industry is rewarded and giddiness punished.

There Will Come Soft Rains and Other Stories,20頁

 4.Among those I learnt was The Ant and The Grasshopper,

[私の心の中]「私が学んだそれらの中ではアリとバッタであった」かぁ。

ここで those = the fables ということをしっかり確認せず、先に進めるあたりが私の英語力が伸び悩む理由の一つです(笑)

 5.which is devised to bring home to the young the useful lesson that in an imperfect world industry is rewarded and giddiness punished.

[私の心の中] 長い…。え~っと、どこで区切ったらいいんだ?whichは関係代名詞でアリとバッタを説明している点は明らかだな。deviseって何だっけ?電子機器をデバイスっていうな。これ動詞か。わからんな。bring home?家に持って帰る?分からなくなってきたぞ。to the young?若者に?the useful lesson? お、名詞が出てきた。whichはここで切れるのか?「若者を家に持って帰ることをデバイスされたアリとキリギリス」意味が分からなくなってきた。

[さらに私の個々の中]the useful lessonは「役に立つレッスン」thatはまた関係代名詞で先行詞はこの the useful lessonか。 in an imperfect world 「不完全な世界の中で」industry is rewarded and giddiness punished「勤勉は報われ、ギッドネスは罰せられる」と。あれ?the useful lessonが文になっていないぞ。とりあえず4と5をまとめてみよう。

【最初の訳】私が学んだそれらの中に、若者を家に持って帰ることをデバイスされたアリとキリギリスがあった。不完全の世界の中で、勤勉は報われ、ギッドネスは罰せられるという教訓。

1~5をつなげた私の理解は以下の通りです。

【最初の訳】私がとても小さな少年だった時、私はラフォンテーヌのファーブルを暗記させられ、それぞれの道徳が注意深く私に対して説明された。私が学んだそれらの中に、若者を家に持って帰ることをデバイスされたアリとキリギリスがあった。不完全の世界の中で、勤勉は報われ、ギッドネスは罰せられるという教訓。

 とまぁこんな調子で(分かったような分からないような)と思いながら、予習を進めていき、2頁(1講義分)を読んだところで辞書を引きながら読み直します。

 それでは引っ掛かったポイントの書きとめに移ります。

① 知らない単語が続出する

 適当に読み下しましたが、結局私が知らなかった単語は以下の通りです。

 ・fable … 寓話

 ・devise … 考案する

 ・bring home to 人 A … 人にAを強く思い知らせる

 ・giddiness … ふらつき

 引用した冒頭2文は64単語です。「知らない単語が3%以内なら文章は読める」と聞いたことがありますので(根拠は分かりません)、知らない単語は2つ以内に抑えないといけません。私は6単語の意味がとれていなかったので(biring home to は3単語とカウントします)、9%解読不可能な状態で文章を読もうとしていたことになります。これでは読めません。

 語彙力の不足を痛感した私は、20年ぶりに単語帳を作り、毎朝の通勤電車で単語や例文の暗記をしています。

②一文が長いものが多い

 1文が長いからこそ、文の構造をよく読み取り、指示語や先行詞を丁寧に特定しながら読み進める必要があります。少し触れました通り私はthoseの特定もせずに何となくわかった気で読み進め、bring home to 人 A の構文に気がつかず、なんだか言いたいことが分かる気がするけれども正確には良く分からない訳を作って読み進めておりました。

 今は一文一文、丁寧に英文を読み取るようにしています。

 なお、テキストを通じて様々な米国・英国の作家とその作品を知り、その内容や表現を味わいながら英語力の向上もできました。放送英語リーディングに感謝しています。

 卒業までに取得が必要な単位 … 残り78

 何かの参考になれば幸いです。最後まで読んでくださりありがとうございました。

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