慶應義塾大学 通信教育課程(以下、「慶應通信」)卒業を目指し、その学びを書きとめる当ブログ、今回の記事ははじめて科目試験で大失敗した、というお話です。
本記事の書きとめは、
- 2022年7月の科目試験
- 私の科目試験の取り組みと結果
- 初めての科目試験での学び
の3本です。
2022年7月の科目試験
慶應通信で科目試験を受験する機会は年4回です。毎年4、7、10、1月に実施されます。
本記事は2022年7月の科目試験の話です。したがって2022年度2回目の科目試験に該当します。
慶應通信では原則的には下記2つに合格することで単位を取得できます。
- 1.レポート
- 2.科目試験
科目によってはレポートが1回だったり、2回だったりします。
本記事の対象である「西洋史概説」はメディア授業です。「西洋史概説」ではレポート・科目試験の他に小テストも受ける必要がありました。
結果的に私は科目試験に失敗して単位取得に失敗しました。この内容は本記事で詳細を後述します。
そして実は小テストも失敗しています。この失敗は過去記事が存在しますのでよかったら参考にしてください。
さて、本来であれば科目試験は大学に実際に足を運んで試験を受けます。しかし、この2022年7月の科目試験は、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、代替措置として試験レポートの提出が求められました。つまり、1度も大学に行かずに単位を取得することができます。
私の科目試験の取り組み
では、私の試験レポートの取り組みを書きとめてまいります。
なお、私は2021年10月に慶應通信に入学して以来、ずっとレポートに合格できず苦戦を続けています。この2022年7月の科目試験が初めての受験機会でした。当然代替措置の試験レポートも初体験です。一体どんな課題なのだろう、と思っていました。
そして今回私が受ける試験レポートは「西洋史概説」と「史学概論」の2科目です。
では私の取り組み状況を書きとめます。
- 2022年6月22日(水) … 大学より「試験レポートの課題を発送した」旨のメールが届く
- 2022年6月23日(木) … 会社から帰り、史学概論の試験レポート課題を郵便で受け取る
- 2022年6月24日(金) … 会社から帰り、西洋史概説の試験レポート課題を郵便で受け取る
一度ここでストップします。
私は平日、うだつの上がらない平凡な平社員としてサラリーマンをしています。平日は朝7時には家を出て、家に帰るのは平均して21時過ぎです。夕飯を食べて食器を片付けてお風呂に入る、そしたらもう寝る時間です。
試験レポート課題の発送が6月22日であること、レポート〆切が7月4日(月)であること(7/4の消印有効)は事前に把握していました。
慶應通信に使える時間は6月25日(土)、26日(日)、7月2日(土)、3日(日)の4日間です。土日は朝3時間、午後5時間、夜2時間の計10時間くらいを最大使えますので、40時間です。
これに平日の往復2時間弱程度かかる通勤電車内で行う読書が慶應通信に割ける私の最大時間です。週に30時間。これがSUPER MONKEY’S (MAX)です。
試験レポート課題に使える時間は課題を知った6月24日(金)から、7月3日(日)までと考えますと、平日6日、休日4日です。私の投入可能時間は、平日2時間×6日+休日10時間×4日=52時間になります。
さて、23日(木)に「史学概論」の試験レポート課題を知った瞬間に驚愕しました。
(これは、2科目分の試験レポートを締め切りまでに仕上げるのは絶対に無理だ)
そう考えた理由は次の章で書きとめます。
結果的に私は「史学概論」を先行させて締切日の7月4日(月)にギリギリ提出(郵便ポストに投函)することができました。
「西洋史概説」は7月3日(日)の午後~夕方に取り組みました。
そして、全然レポートが書けず、提出を断念しました。
その瞬間、私は「西洋史概説」の単位を落としました。
テキスト科目の場合、レポートに合格すると合格した科目が廃止されるまで有効です。試験は何度でも挑戦できます。
一方、メディア授業の場合は再試験はできません。一発勝負です。
メディア授業は受講のために年間の学費以外に1科目につき1万円が必要、くわえて再試験ができないことを考えますと、今回テキスト科目である「史学概論」を選ばず、メディア授業科目である「西洋史概説」のレポートに取り組むべき、とは6月24日(金)夜の時点で考えました。
しかし両科目の試験レポート課題を見比べた際、「西洋史概説」の課題はどう取り組んだものか分からなかった一方、「史学概論」は具体的にレポート作成までのルートが頭に思い浮かんだため、「史学概論」を優先させることにしました。
「西洋史概説」は「史学概論」のレポート作成終了後に時間があればやろう、というスタンスでした。そして結果は時間切れで「西洋史概説」のレポートは作成できませんでした。
初めての科目試験での学び
なぜ、2科目の試験レポート課題に取り組むのが無理だと私が考えたのか。その理由を書きとめてます。
まず試験レポート課題を知ってから締め切りまでの投入可能時間が52時間であることはすでに述べました。
私の現状の作業時間はおおむね下記の通りです。
- 読書 … 1時間/50頁
- 読書まとめ … 1時間/1章
- レポート作成 … 10時間/4000字
読書時間は読む書籍の難易度によって変動します。
読書まとめは読書後に内容理解と記憶への定着を目的として、A6ノートに学んだことを書き写す作業です。慶應通信に21年10月に入学して以来、あまりのレポートの書けなさ加減に絶望、泣きながら自分なりに創意工夫してやっている作業です。この作業時間も書籍の内容によって大きく変動します。
レポートは実際には4000字を2回、2000字を1回の計3回しか提出の経験がありません。書きかけで断念しているものが3科目あります。
よって上述の作業時間は大まかな目安です。
慶應通信で合格水準のレポートを書く場合、少なくとも1冊以上書籍を読む必要があります。理想は4~5冊だと思います。
ここでは最低限3冊を読む必要があるとしましょう。
さて、300頁で5章立ての書籍を3冊読むと仮定しましょう。読了までに私が必要な時間は以下になります。
(( 300頁 × 1時間/50頁 )+ 5章 × 1時間/1章 )× 3冊 =33時間
これにレポート作成に要する10時間を加えると43時間です。投入可能時間が52時間なので、1科目を終えた時点で残り9時間ほどしかありません。
実際に今回の2022年7月試験レポートは上記の通り進み、「史学概論」のレポートを書き終えたのが7月3日(日)朝でした。
その後に自宅でプリンターを使って印刷するのに午前いっぱいを要し、午後から「西洋史概説」レポート作成に取り組みました。もっとも基礎となる読書がほとんどできていませんでしたので、2~3冊の書籍から文章を切り貼りして繋げただけの、質の悪いレポートにも到達しない盗作文ができつつありましたので、7月3日(日)の22時頃には作業を打ち切り風呂に入って寝ました。
今回初めての科目試験(正確には科目試験代替レポート)を通じて得た学びは、圧倒的な基礎学力不足です。
22年7月現在、私はどの科目の課題を見ても、(はて、何のことでしょう?)という理解レベルです。
課題を見て、基礎知識を入手して、ようやく問題を仮設定して、自分なりの仮説を構築して、できるだけ確からしい証拠を集めて自分の仮説を補強する。仮説構築が難しければ問題を設定し直して、また仮説を作って証拠を集めて、、、。
この一連のレポート作成作業にあたり、常に基礎知識の習得から始めないといけません。
一方、もし私が課題を見た瞬間にいくつか論点が思い浮くくらいの基礎理解水準に達していれば、選択した論点に集中してレポートを作成できると考えられます。
基礎知識の習得は英文読解における単語と文法の理解と記憶のようなものです。一文一文、(この単語は何だっけ?)、(この文章の構文はなんだ?)と調べているとなかなか文章を通して読めません。さらにこちらが深刻ですが、長文読解しながら毎文毎文、単語と文法を調べていると、1文を解読している過程で数分前に解読した2~3文を忘れていくことも頻繁に起きます。これではいつまで経っても文章全体を理解できません。
22年7月現在の私の史学に関する知識レベルはその程度です。ようやくレポート課題の意味が分かる頃にはすでに1~2ヶ月が経過しています。そしてそこから自分なりの問題仮設定と仮説構築に取り組んでいると、レポート作成までにさらに1~2ヶ月を要します。
私は慶應通信に入学して1年は経っていないですが、9ヶ月程度が経過しました。しこの9ヶ月で感じたことはレポート作成の難しさ・奥深さに加え、基礎知識の大切さです。
単位取得に失敗したものの、4月以降は西洋史概説を中心に取り組んできたこと、単位取得が見込める史学概論もなんだかんだで西洋史学史の割合が高いこともあって、現在西洋史に関する理解が進んでいます。
まずは日々、基本となる慶應通信テキストを中心に西洋史の概要把握に半年程度じっくり励みつつ、西洋史関連のレポート作成に取り組んで参ります。
最後に今回、試験レポート課題はWeb提出が認められておらず、自分で紙に印刷して郵送する必要がありました。家のプリンターが古くてなかなか印刷ができず、結構イライラしました。
(プリンターを新調せねばならぬ…)
お金のかかる日々も続きます(泣)
卒業までに取得が必要な単位 … 残り84
恐らくですけれども史学概論は合格できたのではないかと考えています。合格すれば2単位を取得できます。
入学して約1年。卒業までに必要な単位が88、対して取得できそうな単位はたったの2。このペースでは卒業までに44年かかります。多分私は44年度に生きていません。それよりも慶應通信の最大在籍可能年数は12年です。最低でもこの1年の4倍速で取り組まないといけません。
何かの参考になれば幸いです。最後まで読んでくださりありがとうございました。
(西洋史概説の学びにあたり、参考にした書籍は以下の通りです)
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